マンスリーマンションとウィークリーマンションは何が違う?

     
公開日:2023/02/15  

町

出張や旅行で長期滞在をする際、ホテルよりも安くて便利なのがウィークリーマンションやマンスリーマンションです。しかし、ウィークリーマンションとマンスリーマンションはどのように違うか、ご存知でしょうか?ここではそれぞれの特徴、どこが違うのかなど気になるポイントを詳しく解説していきます。

マンスリーマンションの特徴

マンスリーマンションは、1か月以上滞在する場合に利用します。マンスリーマンションは一見、普通の賃貸物件と比べて家賃が高く感じるかもしれませんが、敷金や礼金といった初期費用がかからない点が特徴です。

2年以上住むのであれば普通の賃貸物件のほうが安くなりますが、1年未満であれば初期費用を月々コストとして計算するとマンスリーマンションのほうが、コストパフォーマンスがよいといえます。通常の賃貸物件の場合、冷蔵庫や洗濯機、炊飯器、電子レンジ、カーテンなど、必要な家具・家電や備品などの購入でもまとまった費用が必要になります。

さらに、手持ちのものを運ぶ場合には引っ越し費用がかかるでしょう。一方、生活に必要な設備・備品が揃っているのもマンスリーマンションの特徴です。かばんひとつで入居してすぐに生活をスタートできるのは、出張の多いビジネスマンなどにとって非常にありがたい存在です。

そのため、マンスリーマンションは法人契約も多くなっています。経営者側の視点では、マンスリーマンションにはメリットとデメリットの両方があるでしょう。一般の賃貸物件では、入居者は借地借家法によって守られていて簡単に退去させることはできません。ルールを守らない、家賃を払ってくれないなどの入居者に困るオーナーも多くいます。

その点、マンスリーマンションは期間限定が前提の定期借家なので素行の悪い入居者は契約期間以降の更新を断るだけで、入居者トラブルの発生を減らすことができるのです。一方で、短い期間の契約ということは2年以上入居する一般の賃貸と比べ、空室率が上がってしまうリスクもあります。

集客のための広告活動や契約、退去業務の頻度が多くそこにリソースを割かなくてはならないのもデメリットといえます。不動産会社やオーナーによっては一棟で部屋によって普通の賃貸、マンスリー、ウィークリーと契約を分けているケースもあります。

ウィークリーマンションの特徴

ウィークリーマンションは、一週間以上の滞在がベースの短期滞在用施設です。ビジネスホテルと違いキッチンや電子レンジがあるので自炊もできます。ホテルではないのでシーツ交換や掃除などのサービスはありませんが、寝具や掃除用具は備えられています。

ウィークリーマンションの利用料金は殆どの場合、一括前払いです。そのため、予定が変更になって契約期日よりも前に部屋を出ることになった場合の返金ポリシーは、事前に確認しておくといいでしょう。ウィークリーマンションはビジネスホテルほど立地がよくないことも多いです。

ビジネス利用の際は特に利便性は重要なポイント。また、ウィークリーマンションは壁の薄い物件も多いので、繁華街や大きな道路が近い場合などは騒音が気になるかもしれません。駅までの徒歩分数や周辺環境も事前にチェックしておくと安心です。

マンスリーマンションとウィークリーマンションの違い

マンスリーマンションは1か月以上の滞在が基本ですが、ウィークリーマンションでも4週間滞在すれば1か月になるので、長期の利用者側からするとマンスリーマンションとウィークリーマンションに違いはないように感じるかもしれません。

どちらも通常賃貸のような敷金や礼金などの初期費用はかかりませんし、生活に必要な設備・備品が備え付けられている点も共通しています。ただし、ウィークリーマンションとマンスリーマンションは実は大きな違いがあるのです。ウィークリーマンションを経営するには旅館業として認可を得る必要があります。

一方、マンスリーマンションは旅館法ではなく、借地借家法に基づいて賃貸契約を結ぶのです。ウィークリーマンションはホテルで、マンスリーマンションは賃貸物件と考えると分かりやすいでしょう。厚生労働省が1か月に満たない期間は旅館業に該当していると通達を行ったため、1か月を目安に住み分けがされています。

ウィークリーマンションはホテルなので、賃貸借契約を結ぶ必要はなく保証人を用意する必要もありません。マンスリーマンションでは入居前の事前審査が必要で、保証人をつけたり、賃貸借契約を結んだりする必要があります。手軽に入居できるという点ではマンスリーマンションよりもウィークリーマンションが勝っているといえるでしょう。

まとめ

マンスリーマンションとウィークリーマンションの違いについて把握しておくことで、自分にあった物件を選びやすくなるのではないでしょうか。入居時の手続きはウィークリーマンションのほうが圧倒的に簡素なので、なるべく手間なく入居したいという場合はウィークリーマンションがおすすめです。こちらで紹介した内容も参考に自分のライフスタイルや都合にあった物件を探してみてください。

 

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