マンスリーマンションでかかる費用はどれくらい？

マンスリーマンションにかかる費用は？

マンスリーマンションには、家賃の他にかかる費用があります。

光熱費・水道代

マンスリーマンションでは、水道、ガス、電気代といった水道代・光熱費は、家賃とは別に定額で料金設定されていることが一般的です。

費用の相場としては、月額24,000円です。単身の場合の金額のため、カップルやファミリーでの利用の場合は、入居する人数に合わせて増額します。

また、家賃に水道代や光熱費が含まれている物件もあるため、入居の際に聞いておくとよいでしょう。

清掃にかかる費用

マンスリーマンションの居住者が退去したあとに、清掃業者によってハウスクリーニングが実施されるため、「清掃費」として、新たな入居者が費用を負担します。

清掃費は、利用する期間の長さによって金額が異なることがあります。入居する期間が長いほど、汚れが付着し清掃費が高額になることが多いためです。1か月、半年単位など、清掃費の費用区分が建物により異なることが多いため、マンスリーマンション入居時に、清掃費がいくらになるかをチェックしておきましょう。

また、光熱費や水道代などと同じく、マンスリーマンションに入居する人数が多い場合には、清掃費が上乗せされることがあるため、合わせて確認しておくと良いでしょう。

管理のための費用

マンスリーマンションの維持・管理にかかる費用も、「管理費」として請求されます。マンスリーマンションの共用部分や、マンションの建物全体の維持費や修復などにかかる費用として活用されます。

管理費は日割り計算で請求していることが一般的で、共有部分の設備が多いマンスリーマンションだと、管理費用も高額になることがあるなど、物件による違いがあることが多いです。

ネット回線などの通信費

インターネット利用料として、「通信費」が費用として請求されることがあります。基本的には、マンスリーマンションにはインターネット環境がすでに整えられていて、「通信費」は家賃に含まれているケースがほとんどです。

しかし、インターネット利用料をオプション機能として設定している物件もあるため、契約の際に申し込みをしないとインターネットが使えないという事態に陥ってしまうため注意しましょう。オプション機能となっている場合は、契約時に一括で利用料を支払うのか、月額の利用料が発生するのかも、合わせてチェックしておきます。

また、契約するマンスリーマンションで利用するプロバイダや、回線の種別についても、契約前にチェックしておきましょう。Wi-Fiの使用の可否や、通信費の月当たりの上限も知っておくと良いでしょう。

家賃相場はいくらぐらい？

マンスリーマンションの家賃は、通常のマンションなどの不動産と同様に、地価によって大きく差があり、相場もエリアごとに異なっています。

日本の大都市である、東京都、大阪府、福岡県のそれぞれのエリアの家賃の相場を解説します。

東京都エリアの家賃の相場

東京都の地価は日本で最も高いエリアが多くあり、マンスリーマンションの家賃の相場も同様に高額になる傾向があります。

東京都エリアのマンスリーマンションの家賃の相場は約12万円から18万円です。東京都エリアでは、月額の家賃が10万円以下となるような格安の物件は、マンスリーマンションでもほとんどなく、家賃相場を目安に物件を探すことが無難です。

また、東京都エリアでは、家賃が上がる分、建物にオートロック機能があるなど、設備面での付加価値の高いマンスリーマンションが多く見受けられるのも特徴です。ペットとの入居が可能など、一定の条件を満たす物件も、東京都エリアの家賃相場の中でも、比較的高額となることに留意しましょう。

大阪府エリアの家賃の相場

大阪府エリアは、東京都エリアに比べると、マンスリーマンションの家賃の相場はやや安価になります。

大阪府エリアでは、マンスリーマンションの家賃の相場は、約8万円から12万円です。大阪府エリア内の立地や、マンスリーマンションの建物周辺の環境が、家賃の相場に影響しているのが特徴です。区ごとに相場が異なることがあるので、ビジネス街や住宅街といった、地域による特徴を把握しておくと、家賃の相場を知る目安になります。

大阪府エリアは、東京都エリアに続く人口の多い都市ですが、大阪府エリアの中での地域の差を抑えておけば、比較的リーズナブルにマンスリーマンションを利用できるという特徴があります。

福岡県エリアの家賃の相場

福岡県エリアは、福岡天神などの中心地などといったマンスリーマンションが多くあるエリアと、数が少ないエリアに分かれているのが特徴です。

福岡県エリアでは、マンスリーマンションの家賃の相場は、約9万円から12万円です。福岡県エリアと大阪府エリアと比較すると、最安値の価格相場がわずかに高いことがわかります。マンスリーマンションの家賃が上がると、その分設備面が充実した物件も多いため、予算と比較しながらオートロック機能などの設備の要否を検討するのがおすすめです。

安く抑える方法は？

マンスリーマンションを利用するときに、費用を安く抑える方法を解説します。

入居する期間に合うプランを選ぶ

一般的に、マンスリーマンションは、短期間で利用することを想定した物件であるため、半年以内程度で退去する場合には家具や家電を購入しなくて済むメリットなどを感じられます。

半年以上の長期間で入居する場合であれば、マンスリーマンションよりも、通常の賃貸物件の方が家賃を抑えられ、総合的に見れば、費用が抑えられるというケースもあります。

入居する期間の見通しを立て、入居する期間に合う物件を選ぶことをおすすめします。

また、マンスリーマンションの中には、長期間の契約になると家賃が安くなるプランを提供しているケースもあります。長期の入居が決まっている場合で、家具の付帯サービスなど、通常の賃貸物件にはないマンスリーマンション特有のサービスを受けたいと考えている人は、長期利用のための割引サービスなどが展開されているかどうかをチェックしておきましょう。

エリアや物件を厳選する

マンスリーマンションの家賃の相場は、エリアによって大きく差があります。費用を抑えるためには、家賃の相場が比較的安いエリアを選んで入居すると良いでしょう。

東京都エリアは、マンスリーマンションの家賃の相場自体が高額であるため、通勤が可能かどうかなどを考慮し、近隣の県のマンスリーマンションを選択するなど、可能な範囲でエリアの選択肢の幅を広げてみるとよいでしょう。

また、一般的な賃貸物件と同様に、マンスリーマンションにおいても、築年数やマンションそのものの設備内容などによって、利用料金は異なります。同じエリア内でも、予算とマンションのグレードを比較考慮して、どのマンスリーマンションに決めるかを考えてみると良いでしょう。

オプションサービスを確認する

マンスリーマンションには、家具や家電があらかじめ用意されており、入居してすぐに日常生活を開始できることが特徴ですが、その他のサービスが「オプションサービス」の扱いとなり、別途費用が発生することがあるため注意しましょう。

オプションサービスになる可能性があるサービスは、鍵の交換代や寝具一式のレンタル費用、食器のレンタル費用などです。

これらのサービスが家賃に含まれているかどうかは、運営会社やマンスリーマンションによって異なることがあるため、契約前に、どのようなサービスが付帯されているかをしっかりとチェックしましょう。マンスリーマンションの家賃の安さだけで選ぶと、オプションサービスの費用が思わぬ出費となる事態に陥るため、注意が必要です。